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クライアント中心療法

クライアント中心療法
( くらいあんとちゅしんんりょうほう )

創始者はロジャーズ(Rogers,C.R)。
彼は、何が本当の問題で、それはこれからどう変わっていくのかを知っているのは相談者本人だけであると考え、本人が主体的に自分自身に対する理解を深め、自ら選択していくようにカウンセラーが援助するだけで十分であるとして、クライアント中心療法(来談者中心療法)を主張している。

相談者と治療者は対等な個人であり、治療者が専門的知識を駆使して解釈していくのではなく、相談者が自ら自己実現に向けて選択し、行動するための内的な成長力を発揮できるようにすることが重要であるとしている。

カウンセラーは相談者個人の価値や意義を認め尊重すること、相談者の自己指示能力を信じることが基本とされ、相談者に対して無条件の肯定的関心と共感的理解が求められる。


【1】無条件の肯定的関心

相談者自身や彼らがもつ経験や価値観に対し、良し悪しなどの条件をつけること無くすべてを相談者の一部としてあたたかく受け入れること

【2】共感的理解

相談者の世界や感情に巻き込まれるのではなく、自分を保ちながらも彼らの世界をあたかも自分自身のものであるかのように感じ取るということ


カウンセラーが相談者に対し理解や受容を示し、また相談者がカウンセラーに理解され条件なしに自分自身を受け入れられたと感じることによって、相談者はより安心して自分を客観的に理解し、自分を受け入れることが可能になる。

そのためクライアント中心療法では相談者に対する傾聴が重視され、「うん」「なるほど」など『感情の受容』、相談者の話に含まれる感情を汲み取り相談者に伝える『感情の反映』、相談者が伝えようとしていることのポイントをそのまま相談者に繰り返し伝える、漠然とした感情を明らかにするなどの技法を用いることが多くなる。

これは相談者自身が治療の流れを主導していくという形であり、短期療法などカウンセラーが指示をして流れを作っていく指示的療法とは異なる「非指示的療法」に分類される

 

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