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ラザルスのストレス理論

ラザルスのストレス理論
( らざるすのすとれすりろん )

ラザルスは認知的評価の観点からストレス理論を提唱しています。
彼は、人が出来事などと遭遇し刺激を受けると、その刺激に対し1次評価と2次評価という、2つの評価プロセスが存在していると示しています。

【1次評価】
刺激に対して、その刺激が自分にとって脅威であるか、この刺激はどういったものか、自分との関係や影響を判断する段階です。評価結果は大きく「無関係」「無害−肯定」「ストレスフル」の3種類に区別されます。この段階はその人の今までの価値観や物の見方、考え方が強く影響し、例えば「友達が一人」という事実に対して、「友達が多いほうが良い」と考える人にはストレスフルと評価する可能性が高いのに対し、「一人が気楽」と思う人には無害であると評価される可能性が高くなるわけです。

【2次評価】 
「ストレスフル」と判定された刺激に対して、その出来事や状況にどう対処すべきか、自分にどの選択肢があるか判断する段階です。この段階では対処方法、いわゆるその人がもつコーピングの幅の広さや、選択傾向などが関係し、実際のコーピングの採用と関係し、ストレス解除の成否にも関わる部分です。

最終的にこの2つのプロセスを得て選択されたコーピングが実行される訳ですが、その結果によって再度コーピングの成否が評価され、失敗であればコーピングの再選択、またはストレス反応が強まり、解決されれば成功体験として次回の刺激への評価に繋がっていくのです。


以上より、ストレスの軽減を図るためには、
1.ストレスフルと評価される刺激を減らす。同じ刺激でも、「ストレスフル」と評価されなければその人にとって何の問題もないので、自分の持つ価値観や理念、考え方を見直すことによってある程度の軽減が可能。
2.対処能力を上げる。2次評価では自分が対処可能か、どう対処すべきかの選択がされます。この際、選択肢が少ないと対処可能なレパートリーも狭まってしまうため、成功する確率も下がってしまいます。ここの選択肢を増やすことで、成功確率の上昇を目指す。
の2点から考えることが可能になります。

 

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