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2016年3月
3月18日、内閣府は平成27年の自殺者数の確定値を公表した。
それによると、平成27年中の自殺者の総数は24,025人であり、
昨年に比べて1,402人(5.5%)の減少となった。
減少傾向はここ6年続いている。
自殺の原因・動機は、昨年同様、「健康問題」がトップであり、
全体の50.6%である12,145人が該当する。
その中でもメンタル疾患は多く、
「健康問題」の約4割に当たる5,080人が、
うつ病の悩みや影響による自殺者であった。
うつ病による自殺者の年代では、
40代が1,019人、50代が958人と、
40代〜50代だけで約4割にのぼっている。
現在、メンタルヘルス障害発症者では、
40代、50代の割合が多いことが、統計で明らかになっている。
昨年12月の厚生労働省による「平成26年患者調査」によると、
現在うつ病など気分障害の患者数は約111万人であるが、
そのうち、40代が占める割合は19.6%、50代は15.4%であった。
この数字は、それぞれの年代の人口構成比(40代14.5%、50代12.2%)を上回るものであり、
この傾向は、自殺者数に占める40代、50代の多さと無関係ではないと考えられよう。
40代、50代は社会の中心を担う世代である。
この年代のメンタルヘルスのケアに向けても十分に対策を取ることが必要である。