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2015年4月
4月14日、大阪市立大学の研究グループは、睡眠障害と糖尿病、及び心血管障害が密接に関連していることを明らかにした。
今回の研究では、脳波計を用いて、糖尿病患者の血糖値と睡眠の関連性を調査。
その結果、血糖値が悪化すると、睡眠の質に関連した数値が悪化すること、さらに、睡眠の質が悪くなることによって、動脈硬化が進展することが認められた。
睡眠障害は心血管障害の原因となる早朝高血圧を引き起こし、早朝高血圧は血糖値の上昇とも関連がある。従って、血糖値の悪化→睡眠の質の低下→早朝高血圧→血管障害、血糖値悪化という悪循環となっていることが明らかとなった。
現在、一部の症例で、睡眠障害の治療によって交感神経系の改善がもたらされ、血糖値の改善にも効果があるという結果が出ている。睡眠障害の治療は、今後、糖尿病治療のターゲットの一つとして重要な位置づけにあると考えられる。