メンタルヘルス対策・EAPのカウンセリングストリート

企業・組織とメンタルヘルスの両面に精通した視点でEAPコンサルティングを推進します
貴社の実情に即した、実践的で効果の上がるEAP・メンタルヘルス対策を実現します

プライバシーマーク
トップ > メンタルヘルス最新ニュース >睡眠薬の適正な使用と休薬を行なうためのガイドライン

メンタルヘルス最新ニュース


10人に1人が罹患する不眠症。

睡眠薬の適正な使用と休薬を行なうために、診療ガイドラインを活用しましょう

2013年6月


平成24 年度厚生労働科学研究・障害者対策総合研究事業「睡眠薬の適正使用及び減量・中止のための診療ガイドラインに関する研究班」および「日本睡眠学会・睡眠薬使用ガイドライン作成ワーキンググループ」は共同で、不眠症から立ち直るために睡眠薬を必要としている患者に安心して服用してもらうこと、医療者が適切な処方と休薬を行うことを目的とした、「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」を策定した。

本ガイドラインは、睡眠薬の適正使用法は勿論のこと、非薬物療法(睡眠衛生指導、認知行動療法)を活用しつつ、出口(減薬・休薬)を見据えた不眠治療のあり方に焦点を当てたのが特色。

睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン

 

 

【一言コメント】
日本人の一般成人の約10人に一人が罹患している不眠症。
不眠症は、夜間の不眠症状のみならず、日中の精神活動や生活機能の低下をもたらします。
いったん慢性化すると自然に治癒することが少なく、
うつ病などメンタルヘルス障害の合併症を引き起こす看過できない疾患です。

社員の発症を防ぐためにも、
長時間労働者やシフト制で働く者、発症可能性のある社員に対して
産業医面談を行い、ガイドラインに基づく指導を検討されてみてはいかがでしょうか?


★ ガイドラインのポイント ★

  1. 症状にあった処方をしてもらうよう主治医と相談すること
  2. 効果が出にくくなるため、就寝直前に服用し、服用したら就床すること
  3. 頓用法を試すときは主治医と相談して睡眠薬の種類や服用方法を決めること
  4. アルコールで眠るのは睡眠の質を悪化させたりアルコール性の不眠になること
  5. アルコールを飲んだ時には睡眠薬は服用しないこと
  6. 睡眠薬を服用した翌朝には自動車等の運転を控えること
  7. 睡眠薬の増量は自分の判断で行なわずに、生活習慣や寝室での過ごし方などに問題がないかどうか、
    増量が適切かどうか、主治医に検討してもらうこと
  8. 市販薬は安全性がしっかりと確認されていないため不眠症の診断を受けた人は使用しないこと
  9. 2種類以上の睡眠薬を併用する時にはふらつきなどの副作用に注意すること
  10. 他の治療薬を服用する場合は相互作用を生じることがあるため、主治医に相談すること
  11. 睡眠薬は強い依存性はないため、主治医の指示通りに服薬すること
  12. 休薬に向けて緩やかに服用量を減らしていく方法、ときどき服薬を休む日を作る方法などは
    自分の判断で行なわずに、必ず主治医と相談すること
 
 
 
 
 
 

メンタルヘルス最新ニュース一覧