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恐怖による交感神経活動の脳内ネットワークが明らかに
=不安障害や自律神経失調症の予防や治療に期待=

2016年8月

自然科学研究機構 生理学研究所の定藤規弘 教授と九州大学病院心療内科の吉原一文 講師らの研究グループは、
恐怖による交感神経活動の脳内ネットワークを明らかにした。

恐怖刺激などの環境ストレスに対処するためには交感神経系の活動上昇は必要不可欠。
最近の脳機能研究では、前帯状皮質や前部島皮質の脳活動が交感神経活動と関連していることが報告されている。
しかし、恐怖による交感神経活動に関する脳内ネットワーク(脳領域間の機能的な結びつき)については、わかっていなかった。

そこで、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて32人の健常者に対してホラー映画とコントロール映画を視聴した時の脳活動を調査。
結果、交感神経活動と関連する脳領域として前帯状皮質と前部島皮質と前部前頭前野と呼ばれる領域が同定された。

また解析と今回の研究結果により、

@恐怖によって扁桃体と前帯状皮質、扁桃体と前部島皮質との機能的な結びつきが強くなっていること
A恐怖の程度が大きいほど、左扁桃体と前帯状皮質との機能的な結びつきがより強くなっていること
B前帯状皮質は、恐怖と交感神経活動をつなぐ重要な役割を担っていること

が明らかにされた。

これらの研究を不安障害や自律神経症状を呈する患者に応用することで、
今後の不安障害や自律神経失調症などの疾患の病態解明や治療技術開発につながると期待される。

恐怖による交感神経活動の脳内ネットワークが明らかに −不安障害や自律神経失調症の予防や治療に期待−

 


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