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22年度 精神障害の労災請求・認定件数は共に過去最高−厚生労働省

2011年6月

仕事のストレス等が原因で精神障害に罹ったとして、平成22年度に労災を請求した件数は、過去最高であった昨年を上回る1181件(前年比+4%)であった。
また、支給決定件数についても、過去最高の308件(+32%)で、脳・心臓疾患(過労死)の支給決定件数(285件)を始めて上回った。

業種別では、前年度比の増加がみられたのは、教育・学習支援業(+175%)に次いで、医療・福祉業(+95%)。減少がみられたのは、農・林・漁・鉱業(-50%)、建設業(-23%)であった。

職種別では、前年度比の増加が見られたのは、サービス職業従事者(+150%)に次いで、事務従事者(+53%)。減少がみられたのは、生産工程・労務作業者(-11%)であった。

 

厚労省発表 : 平成22年度における脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況について
〜精神障害などの労災請求件数が2年連続で過去最高〜

 

【一言コメント】
精神障害等に係る労災の請求件数の増加に比例して、認定(支給決定)件数が過去最高の308件(+32%)と、74件増加しました。

前年に引き続き、厚労省が発表する請求件数、件数の内訳(業種別・職種別・時間外労働別)について、統計局労働力調査の就業者割合を元に分析してみた結果、以下の通り前年とほぼ同等の傾向があることが明らかになりました
(→21年度の精神障害に係る労災認定は234人−厚生労働省)。

・ 「月あたりの時間外労働時間が80時間」を超えた請求者の支給決定率は高い

なお、平成22年度において公表された
「精神障害等の出来事別決定及び支給決定件数一覧」によれば、
22年度、支給決定件数の多かった出来事は
「仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があった」(41件)に次いで、
「ひどい嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」(39件)が多いことが分かりました。

労災が認められる=「企業に過失がある」わけではありませんが、
精神障害の発症や増悪に企業の配慮義務違反が関わっていれば、
損害賠償を請求されるリスクがあります。
労災が起こらない職場形成に努めることがリスク回避に必要です。

御社のご状況は如何でしょうか?
職場におけるメンタルヘルス障害発症可能性をはかりたい。
職場で発症者対応し悪化を防ぎたい
等、お気軽にお問い合わせください。

 

<参考グラフ>

業種別にみた支給決定者の人数割合と支給決定率

職種別にみた支給決定者の人数割合と支給決定率

時間外労働時間別にみた支給決定者の人数割合と支給決定率

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