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過労自殺、06年度最多の66人労災認

2007年6月

過労や仕事のストレスが原因で自殺(未遂を含む)したとして、2006年度に労災認定された人は前年比57.1%増の66人(前年度42名)で、過去最多となったことが16日、厚生労働省のまとめでわかった。

厚生労働省職業病認定対策室は、「労働環境は依然厳しく、人員削減や業務の孤立化によりサポートが不十分となっている。そのため社員が自殺に追い込まれるケースが増えている。」と分析している。

過労自殺を含む精神障害の労災補償請求者数は前年度656人が24.8%増の819人、認定者数は前年度127人が61.4%増の205人と著しく増えた。

また、ここ最近、働き盛りの20代、30代の労災認定者数が目立っている中、06年度の年代別集計では、30代が83人(全体比40.4%)で最も多く、20代が38人(同18.5%)と2番目に多い数字となっている。

業種別の支給決定件数は、「その他の事業」を除くと「製造業」が最も多く、38人で全体比18.5%となっている。

職種別では専門技術職60人(全体比29.2%)が最も多く、事務職34人(同16.5%)、技能職33人(同16%)と続いた。

男女別では男性が69%を占める結果となった。

 

<参考> 厚生労働省元データ  http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/05/h0516-2.html

 

【一言コメント】

認定者数は、「平成16年度 130名」から「平成17年度 127名」と、減少傾向が見受けられたが、「平成18年度 205名」と増加傾向となった。上記以外の顕著な傾向として、職種別「事務職」の認定件数が「平成17年度 17名」から「平成18年度 34名」と大幅な増加となっている点も特筆すべき点と思われます。

年間の自殺者数は32000名〜34000名の間で平行線をたどる中、労災認定件数が増加傾向にあることをかんがみるに、自殺に至らないケースでも労災請求・認定する件数が増加傾向にあることが考えられます。

今後も、引続きメンタルヘルスケアの推進が求められることに変わりありません。現状をしっかり認識し、各社各様の対策を検討されることをお勧め致します。

 

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