メンタルヘルス対策・EAPのカウンセリングストリート

企業・組織とメンタルヘルスの両面に精通した視点でEAPコンサルティングを推進します
貴社の実情に即した、実践的で効果の上がるEAP・メンタルヘルス対策を実現します

プライバシーマーク
トップ > メンタルヘルス最新ニュース > うつ病患者に意識調査、 「“心の風邪”と呼ばないで」など、患者の本音が顕著に

メンタルヘルス最新ニュース

うつ病患者に対する意識調査、 「“心の風邪”と呼ばないで」など、患者の本音が顕著に

2007年7月

シミック株式会社によって行われた、全国のうつ病患者(インターネットユーザー)を対象とした「うつ病患者に対する意識調査」によると、「うつ病になってつらいことはどんなことですか?」という問いに、「職場を休職、失業するなど経済的な問題」という回答が56%で最も多く、これに続き「治療効果が現れない(41%)」、「友人や家族の理解が得られない(40%)」、「薬の副作用(36%)」という結果となった。

「うつ病であることを周囲に打ち明けていますか?」という問いには、「はい」が70%で「いいえ」が29%。打ち明けていない理由として「派遣社員という立場上、クビになるかもしれないから」という回答が女性に多いことが分かった。他にも、「弱い人間だと思われるから」、「偏見があるから」という回答も挙がった。

「家族や友人からはどのような対応・サポートが望ましいですか?」という問いに対し、「詳しい知識を身に付けて欲しい(36%)」、「偏見を無くして欲しい(28%)」、「なるべく関与しないで欲しい(18%)」と続く。

自由回答には「“うつ病は心の風邪”という表現が、“簡単に治るもの”というイメージを与えて誤解を生んでいる」といった意見が複数見られた。

「うつ病に関する情報をどこから入手しますか?」という問いには、「インターネット(86%)」が圧倒的多い。

また、「今かかっている医療機関について教えてください」の問いの中で、現在の通院先を選んだ理由に関しては、「通院・通勤に便利だから(38%)」、「ネットで情報を検索して(22%)」、「クチコミ(16%)」と回答。

治療期間に関しては、「2年以上(47%)」、「1年〜2年(17%)」と、6割を超える人が1年以上通院を続けていることが分かった。

 

(参考) 調査データ  http://www2.health.ne.jp/bknumber/20070711.html
◆有効回答数;303名(男性102名・女性185名・無回答16名)
◆内     訳;10代:9人/20代:68人/30代:126人/40代:65人/50代:14人/60代:2人/無回答:19人
◆調査方法;アンケート記入式 『health クリック』ポータルサイト
◆調査期間;2007年5月7日〜2007年6月10日

 

【一言コメント】

  • 「うつ病は心の風邪」という表現が誤解を生んでいる
  • 友人や家族の理解が得られない
  • 偏見を無くして欲しい

このような状況、組織内で生じていませんか?

  • 研修・講義で「心の風邪」と学んだ
  • 周囲の理解がない(誤解・偏見)

このような状況がある限り、発見の遅れ、復職の失敗、長期化などなど、よく耳にする状況は改善されないのでは?とあらためて認識させられました。

役員・管理職・社員の認識・知識について、これまで行ってきた研修・講義について、この機会に、考えてみては如何でしょうか?

 

メンタルヘルス最新ニュース一覧