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9割の医師が、復職に配慮しうつ病の診断書の表現弱める

2005年5月

会社勤めをする人の診断書を書く際、本当は「うつ病」なのに、「抑うつ状態」「心身疲弊」など軽い症状に書き換えている医師が約9割に上ることが、関西労災病院心療内科・精神科の柏木雄次郎部長らによる医師の意識調査で明らかになった。患者が、うつ病と診断されると職場復帰が難しくなるのではないかと考えていることを考慮しているという。

全国の心療内科と精神科の開業医ら約3000人を対象にアンケートを郵送し、匿名で846人から回答を得た調査結果によると、診断の際に、92%が「虚偽でない範囲で診断病名の表現を緩和する」とした。うつ病の表現には「抑うつ状態」が40%で最も多く、ほかにも「心身症」「心身疲弊状態」など「病気」という印象を弱めようとする傾向が見られた。

また復職には、96%の医師が日常生活に支障がない「寛解状態」で可能と考えているが、うつ病は再発しないと断言することが難しく「完治」の判断がしにくいにもかかわらず、 74%の医師は会社側から「完全治癒」を求められていた。

 

(一言コメント)
  従業員から提出された診断書を手にされたことのある上司、人事の方は、
  ある意味、頷ける内容ではないでしょうか?
  やはり、医師は、患者を守る立場にあります。 これは当然ですね。
  ただ、この姿勢が、逆に、休職と復職を繰り返してしまう要因となっていることも考えられます。
  では、どのような対応方法が考えられるのか?
  ご参考までに 休職・復職支援 のページをご覧ください。

 

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